未来新聞:[投書:私も「スマホ引退」しました。(28歳・男性・エンジニア)]
"スマホ引退"との言葉が、昨年の国民的流行語大賞で選出されましたが、自分もそれ以前に所謂スマートフォン...iOSやAndroidを搭載した高性能携帯電話を全て解約しました。現在はフィーチャーフォン(ガラケー)をメインに使用し、簡易に持ち運びの出来る無線LANルータを導入して、ノートPCやタブレット端末を持ち歩き、出先でもネットに繋いで活用しています。
解約を決めた理由としては幾つかありますが、まず自分が使っていたスマートフォンは国内メーカーのものでしたが、世間で云うところの"ガラパゴス・スマートフォン"と呼ばれる様な代物でした。お財布ケータイなど日本人向けの機能やユーザーインターフェースには優れたものがあるとは思いましたが、筐体自体のスペックは海外メーカーのものや、国内メーカーのも のでも世界市場に出荷しているものを除けば、どうしてもそのスペックに疑問が残るところがあったのです。
その上、携帯電話会社...キャリアが、半年毎にどんどん新しい筐体が出してくるのに対し、契約した筐体に対して2年間の縛りが存在し、容易に機種変更が出来ない状況にある事もあります。何よりキャリアの消費回転の維持の必要からか、端末のOSであるAndroidのVersionUpが出来ないと云う不満が常々ありました。最新のAndroid4.0(Ice Cream Sandwich)が昨年満を持してリリースされたにも関わらず、日本国内の主要なAndroid端末は未だにAndroidの2.3辺りを搭載しているのがいいところです。一方、Apple社のiPhoneはiOSのVersionUpこそOfficialで行う事が出来ましたが、iOSの中に標準で組み込まれた"テザリング http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%82%B6%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0 "の機能がキャリアからのリリース段階で使用が出来ない状態になっていました。
自分にとって国内メーカーの"ガラパゴス・スマートフォン"のイイところは液晶パネルに副窓表示で日時とバッテリ残量が分かる...咄嗟の時計代わりのものでした。エンジニアの見地として申し上げる事が出来るなら、国内メーカーのスマートフォン(特にAndroid)を買う位なら、メーカー保証はなくなってしまいますが、OSをRoot化してカスタマイズを行う事が真に使いこなす事と思います。スマートフォンの契約よりも安価な無線LANルータを導入して、ノートPCや安価なネットノートに接続して使用した方が月々の支払いや通信コストも安く出来ます。
電話としての機能なら既存のフィーチャーフォンの方が現状のところ優れていると思います。例えば 、バッテリの保ち時間もそうです...スマートフォンだと、バッテリが3~4時間で切れてしまい、出先で慌ててしまう事も日常茶飯事です。Android端末の様に、あらかじめ外付けのバッテリを複数持ち歩いていればイイのですが、iPhoneはバッテリが内蔵型なので、常に充電用のラインを持ち歩かなくてはなりませんし、出先でコンセントをお借りするのにも、この節電の御時世、気が引けます。カメラ機能も今までの蓄積でコナれている部分があり、その性能も1Mピクセルを越える上、様々にアレンジ出来る筐体がほとんどです。
何より、スマートフォンを通話で使用した際にはモニタに顔の油脂などが付着して、使用後、少し気持ちが悪い事もあります(保護シートやケースに入れる方法もありますが)。あと、万が一、筐体を落としてし� �ったり、水没させてしまったりなどの故障や破損の場合も、特定の保険がない限り、修理費用が高くつくのもスマートフォンが高機能故のネックだと思います。
一概にスマートフォン礼賛な風潮は避けるべきかな?と思っていた事もあり、もしAndroidやiOS使う理由があるとすればアプリの使用だけかも知れないと思っていたところに、同僚の「スマフォは電話じゃないからなぁ。電話機能をもついたちっさいパソコンじゃない?」とのアドバイスに後押しされ、現在は、Wi-Fiのみの使用のタブレット端末を代わりに購入し、スマートフォンは解約しました。タブレット端末の方が、電話のサイズに合わせたモニタの大きさや内蔵されたバッテリの余裕を考えると、こちらの方がベストチョイスだと思います。
キャリアから請求され� ��、中途解約の違約金や筐体のローンも少しは残っていて、現在も支払いは続いていますが、自分で自分のニーズに見合う筐体やツールを選ぶ事は、自分の作業環境を自分でカスタマイズして作り上げる、まさに原点なのだと思います。スマートフォン礼賛であった昨年の段階で、そこに気づき、スマートフォンの解約を行った事を、自分は誇りに思っていますし、その判断に間違いはなかったと思っています。
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