更年期の症状は何もしなくても半年〜 1 年で 3 割減少、ハーブ療法に効果なし

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更年期の症状は何もしなくても半年〜 1 年で 3 割減少、ハーブ療法に効果なし

◎何もしなくても、というよりは気持ちの持ちようで、かもしれませんが、更年期の症状は、半年から 1 年で、3 割減少することがわかりました。

◎女性の更年期の症状改善に、ハーブ療法とニセ薬を比較した研究は、両者に改善効果の差がみられないと報告しています。

◎ブラック・コホッシュを含むハーブ療法と、ニセ薬は、どちらも、更年期障害のほてりやのぼせと寝汗の症状が出る頻度と重症度を、12 カ月で、およそ 30 パーセント低下させました。

パニックは、不安症状を攻撃する

◎女性の更年期障害を改善する代表的なハーブであるブラック・コホッシュの、更年期の一般的な症状である身体のほてりやのぼせと寝汗の改善する効果を調べた研究は、ブラック・コホッシュがダミーのニセ薬より有効であるといえないと報告しています。

◎米国のシアトルグループ健康組合調査部のキャサリン・ニュートン （ Katherine M. Newton, PhD ） 氏らが、Annals of Internal Medicine 誌 19日 号に発表しました。

◎キンポウゲ科の多年生草本のブラック・コホッシュは、ほてりの改善のために、特に欧米で、最も広く使用されるハーブ療法です。

◎更年期ハーブ代替療法試験 (HALT) は、ほてりと寝汗の改善効果を、ブラック・コホッシュのサプリメントと、ホルモン療法、ニセ薬とで比較した、 1 年間の二重盲検無作為化対照試験です。2001 〜 04 年に実施されました。

◎45 〜 55 歳の 351 人の女性を、次の 5 つのグループに分けて比較しました。女性の 52 パーセントが更年期 （ 閉経周辺の移行的な時期 ） でした。48 パーセントが閉経後でした。

"自閉症と排泄不安"

1. ブラック・コホッシュ -- 1 日 160 ミリグラム -- 単独で摂取
2. ブラック・コホッシュに更年期の症状に役立つとされる 9 種類のハーブを加えた混合ハーブ -- 1 日 200 ミリグラム -- 摂取
3. 混合ハーブの摂取と、食事での大豆の摂取を増やすためのカウンセリング指導
4. ホルモン療法 （ エストロゲンにプロゲスチンの有無の両方を含む ）
5. ニセ薬

◎ HALT は、2001 年に開始されました。ホルモン療法が、更年期障害の改善のための、最も一般的な治療法であったので、ホルモン療法も比較グループに含んでいました。しかし、2002 年に女性健康イニシアチブ （ WHI ） が、エストロゲン＆プロゲスチンは、乳ガン、心臓発作、血栓のリスクを増加させるという報告した後、4 番目のグループのホルモン療法を中止しました。

◎治療開始から 3 カ月後、6 カ月後、12 カ月後で、 1 〜 3 グループのハーブ療法は、ニセ薬と比べて、有効とはいえませんでした。最も有効だったのは、ホルモン療法でした。

◎身体のほてりの治療に、ブラック・コホッシュが、ニセ薬より効果があるとはいえない、とニュートン氏は述べています。

手のひらに水疱

◎更年期の代表的な症状のほてりやのぼせの原因はよくわかっていません。ホルモンの変化の影響で、皮膚の表面に近い血管が拡張して血流が増えるためにおこると考えられています。特に顔や首などでおこり、皮膚の赤みが増して、熱を感じます。

◎研究チームは、単独で、あるいはハーブのブレンドの一部として、ハーブ養生法として使用されるブラック・コホッシュは、血管の太さの調整不全の症状の療法として、ほとんど可能性を示さないと結論を出しています。

◎最も効果があった、ホルモン療法は、ニセ薬より、血管運動の評価スケールで、症状を1 日あたり平均で 4 ポイント減らしました。

◎今回の研究はブラック・コホッシュの効果を調べた、今まで最も決定的な研究です。 これまでの研究は小さくて、短期的な研究だったので、決定的ではありませんでした。

◎同誌の論説でカリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部のキャロル・マンジョーネ （ Carol M. Mangione ） 氏は、研究結果は、エストロゲン療法に替わる有効で、安全な代替手段を期待している女性を失望させるものですが、有効な設計されている研究だと、述べています。

◎そして、ニセ薬との差がないということは、見方を変えれば、多くの女性は、おそらく、6 〜 12 カ月以内に、全く治療しなくても症状が改善することを意味すると述べています。 12 カ月の研究期間に、更年期障害の症状の厳しさと頻度がニセ薬でも、30 パーセントの減少を示しました。

12/18/2006

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